悩みタイトル

膝のダルさ、鈍重さ
こわばり、屈伸時の膝関節の硬さ
膝裏の異物感
しゃがむ、起立時などの動作時痛
自発痛(何もしなくても痛い)
夜間痛
歩いていて足の着地時に関節が横にズレるような感覚
最近上記の症状と共に脚がO脚気味になってきた
逆測にも痛みが表れてきた
自律神経失調
腎臓の動きの不良
痛みによって運動が出来なくなり、大腿四頭筋などの筋力低下がおきて日常の生活動作(ADL)がままならない。

変形性膝関節症に対する当院の考え

変形性膝関節症は、ケイズグループの健康寿命を+10歳にするという考えにおいて避けては通れないものだと考えています。主訴となる痛みや筋力不足などの動作能力の障害は、日常生活動作(ADL)ひいては生活の質(QOL)に影響を与えるからです。
地域密着を目指す私たちができるのは、症状の進行によって日常生活動作が制限され、身体の活動量に伴う廃用性症候群が引き起こされるという負の連鎖を断ち切ることです。

有効な手技療法であれば、変形を完治させるものではありませんが、変形性膝関節症によって出る症状に対してアプローチして痛みの出ない体作りをすることはできます。
手技療法以外であれば「楽トレ」での大腿四頭筋へのアプローチによって症状の軽減も期待できます。

日常の指導としては、筋委縮が著しい大腿四頭筋内側頭にアプローチできるような筋力トレーニングが好ましいです。

変形性膝関節症を放っておくとどうなるのか

関節軟骨に異常をきたすだけでなく放置をするとどんどん進行していき、半月板や周囲の骨などの組織にも損傷が及び、痛みに加えて歩行が難しくなっていきます。

変形性膝関節症の重症度は、レントゲン撮影を利用したKellgren-Laurence分類(KL分類)が一般的に用いられます。
主に関節軟骨の減少具合と骨棘の程度によって分類します。グレードは関節の隙間の大小によってⅠ~Ⅳまで分類されており、Ⅱ以降に当てはまると変形性膝関節症と診断されます。関節の隙間に焦点を当てる理由は、この隙間には軟骨があり、その擦り減りが症状の悪化につながるからです。

変形性膝関節症の軽減方法

初期の変形性膝関節症では疼痛が伴うことがありますが、この痛みを避けて運動を忌避すると膝関節を支える筋肉が衰え、痛みが増悪し、ロコモティブシンドロームが進行する可能性があります。これにより、日常生活動作(ADL)や生活の質(QOL)が著しく低下することが懸念されます。

手技療法では、鍼によって痛みが出にくい体を作り、楽トレを用いて大腿四頭筋などの萎縮した筋肉にアプローチすることができます。

変形(多いのはO脚変形)が原因で痛みが生じる場合は、外側楔状インソールを使用して軽減を図ることもあります。また、疼痛部位に対する手技が不安な場合は、整形外科などによる非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)などの薬物療法が検討されます。

変形性膝関節症の軽減が期待できる施術メニューは?

なぜ痛みが起きるのかというと、神経が圧迫されているわけでも筋肉が傷ついているわけでもなく、血流が悪いわけでもありません。痛みの原因は血漿由来の発痛物質(ブラジキニン、ヒスタミン、プロスタグランジンなど)の分泌に起因しています。

痛みを取るためには、痛む部位に施術を行い、血流とそれに伴う酸素量を増やす必要があります。その中の一つの方法として「鍼灸」があります。
鍼では全身鍼が効果を期待できると考えています。鍼には鎮痛作用があり、患部や周囲に鍼を刺すことで痛みが引いたり、体内に鍼という異物が侵入することで免疫物質が出現し、免疫能力が向上します。

その施術を受けるとどう楽になるのか

根本的な施術こそできませんが、鍼によって指では届かない深層の筋肉や変化の乏しい症状に対して一定の刺激を加えることで、慢性的な緊張を緩和させ体をリラックスさせることができます。自然治癒力などを活性化させ、自律神経の乱れを軽減させることで新陳代謝を促し、正常な状態に導いていきます。

鍼施術は人間の皮膚感覚の中の痛みの感覚を施術に利用していくもので、代表的な反応として鎮痛作用、自律神経系(疼痛・筋緊張緩和・血流改善など)に及ぶ作用があります。

灸は温熱療法であり、冷え(血流不足)に伴う症状に効果があるとされ、また結果として自律神経に働きかけ、慢性的なストレスや疲労を軽減させます。

変形性膝関節症を軽減するために必要な施術頻度は?

症状があるうちは毎日施術を受けることが良いです。
毎日の施術により症状が緩和し、その緩和の度合いに応じて施術頻度を調整することも可能です。特に、毎日散歩や運動を行いたい患者様には、施術頻度を多めに設定しています。

施術頻度を多くすることで筋肉の緊張を緩和し、その他の疲労物質を取り除くことができるため、患者様のニーズに合わせて柔軟に施術頻度を調整させていただいています。

ご興味のある方は、ぜひ一度当院にご相談ください。お待ちしております。