産後腰痛
産後腰痛とは?
Q:産後の腰痛とは?
A:産後の腰痛には、運動不足や育児ストレス、睡眠不足などが原因で発生することがあります。
いくつかの産後腰痛の要因が考えられますが、出産が引き金となるものや、産後の育児が原因となるものが挙げられます。出産を経験するお母さんが避けて通れない産後腰痛の要因の一つは、産後の緩んだ骨盤によるものです。
妊娠中は10カ月以上、胎児をお腹に宿しています。そして、胎児が成長するにつれて、骨盤内のスペースが広く必要となります。そのため、関節や靭帯を緩めるホルモンが分泌され、骨盤がゆるくなってしまうのです。妊娠中に腰痛がつらくなるのは、この影響もあります。開いた骨盤は、産後3カ月から半年の間に徐々に締まっていきます。その間、骨盤は不安定であり、歪みを引き起こしやすい状態です。そのため、骨盤が歪んでしまうと、周りの筋肉のバランスも崩れ、腰痛を引き起こしやすくなります。
次に、育児による負担も大きな要因です。料理や掃除機かけ、洗濯物の畳みなど、あらゆる家事は前かがみになって行うことが多く、腰に負担がかかりやすくなります。また、赤ちゃんのおむつを替えたり、抱っこやおんぶ、授乳をしたりすることで、普段以上に腰に負担がかかります。さらに、前かがみになることで骨盤や腰椎が開きやすくなり、腰に負担がかかります。同時に、腰の筋肉が緊張することも影響し、腰痛につながるのです。
産後腰痛の根本原因は?
Q:産後の腰痛の根本原因は?
A:産後の腰痛の根本原因として、元々の姿勢の悪さが考えられますが、骨盤や関節、靭帯の歪みやズレも重要な要因です。
本来、女性の骨盤は逆三角形の形をしています。しかし、産後は骨盤が開いた状態になってしまい、逆台形のような形になります。
産後3カ月ほどまでに、骨盤は元の位置に戻ろうと動きますが、出産前から姿勢が悪かったり、極度の内股やがに股(O脚やX脚)であったりすると、左右のバランスが崩れた状態で骨盤の位置が固まってしまいます。その結果、骨盤は歪んだまま固定されることになります。
歪んだ骨盤は、左右の回旋や全体の回旋に動きが制限されている状態です。そのため、産後は元に戻ろうとする働きがあるにもかかわらず、開いたままになってしまうのです。
こんなお悩みはありませんか?
産後腰痛の症状として
妊娠中に増えた体重が戻らない
出産してから下半身太り
腰の痛みが強くなった
妊娠前に履いていたズボンが履けなくなる
むくみ、冷え性
などが挙げられます。
特に腰の痛みなどの増強などは顕著に表れることが多いです。
産後腰痛に対する当院の考え
当院では、産後腰痛に対して産後骨盤矯正をおすすめしています。産後1カ月以降から半年までに施術を受けることが理想であると考えています。産後半年を過ぎてしまうと、骨盤を元の位置に戻すまでに時間がかかるため、なるべく早期に産後骨盤矯正を受けることをおすすめします。
また、通院することが難しい場合は、産後の骨盤ベルトなどの使用が望ましいです。産後ベルトの使用に関しては、個人差があるため、お医者様に確認しながら使い始めることをおすすめします。
日常生活においては、基本的に座る姿勢よりも立つ姿勢の方が腰への負担は減りますが、姿勢が悪いと骨盤が歪んでしまいます。片足にばかり体重をかけるような歩き方や、片方の肩だけに荷物を持つなどの姿勢は、骨盤が歪みやすいため避けるようにしましょう。ガニ股で立ったり歩いたりすることも、腰や膝に負担が強くかかるので注意が必要です。
産後腰痛はなぜ起こるのか?
産後の腰痛には、運動不足や育児ストレス、睡眠不足などが原因となることがありますが、生活の中での原因としては、お料理、掃除機かけ、洗濯畳みなどが挙げられます。あらゆる家事は前かがみになって行うことが多く、腰に負担がかかりやすいです。また、赤ちゃんのおむつを替えたり、抱っこやおんぶ、授乳をしたりすることで、普段以上に腰に負担がかかることがあります。
さらに、私たちの身体は前かがみになると、骨盤や腰椎が開きやすくなるため、腰への負担が増加します。同時に、腰の筋肉が緊張することも影響し、腰痛に繋がるのです。
産後腰痛を放っておくとどうなるのか?
産後の腰痛を放置しておくと、骨盤が元の位置に戻らずに固まってしまう可能性があります。すると、血流が悪くなったり、代謝が低下したりして、身体のバランスが崩れやすくなります。その結果、痛みが残りやすくなることがあります。
さらに、身体のバランスが崩れやすくなることや代謝が低下することによって、しびれやさらなる痛みの原因に繋がることも考えられます。時間が経過するにつれて、骨盤はより固まってしまうため、元の正しい位置に戻りにくくなることがあるため、早急な施術や予防が大切になります。
産後腰痛に効果的な当院の施術メニューは?
産後の腰痛に効果が期待できる当院の施術メニューとして、「産後骨盤矯正」が挙げられます。当院の産後骨盤矯正は、整形外科の医師監修のもとに作られており、安心安全で高い技術で効果を実感していただくことができます。
当院の産後骨盤矯正では、捻れていたり硬くなってしまっている筋肉を正しい状態に戻すストレッチのような手技と、骨格の歪みに直接アプローチする手技を行っております。また、金額的なご負担が厳しい方や、上半身のみ、下半身のみの症状でお悩みの方には、半身での矯正もご用意しております。
その施術を受けるとどう楽になるの?
骨盤が正しい位置に戻ると、骨盤がズレていたことによる腰の痛みや神経症状が軽減することが期待できます。さらに、内臓も正常な位置で機能し、疲れにくくなるなどのメリットがあります。
また、骨盤が正常な可動範囲で動くことで、姿勢が良くなり、骨盤周りの筋肉の血行が良くなるため、基礎代謝が上がり、痩せやすい体になることが期待できます。姿勢が良くなることで、悩まされていた腰痛や肩こりの軽減にもつながります。
その他にも、血液やリンパの流れがよくなることで代謝が上がり、肌の状態も上向きになるなどの効果が期待できます。
産後腰痛を軽減するために必要な施術頻度は?
産後の腰痛を軽減するためには、最低でも6カ月は通院することをおすすめいたします。
施術の間隔は患者様それぞれの症状により異なりますが、「最近、腰痛が楽になったなぁ」と実感できるまでには、最低でも週2~3回の施術が必要です。施術頻度につきましては、現状のお体の状態に照らし合わせてご説明いたします。
また、症状が軽くなり、痛みも落ち着いてきた際には、週に1回ほど施術を受けて、しっかりと骨盤の歪みやバランス、脚長差の軽減ができているのか、施術前と比較して経過を追うことをお勧めいたします。
産後の腰痛を少しでも早く軽減できるよう、私たちと一緒に頑張っていきましょう!